哲学のケモノ道
この連休、『社会思想史』に立ち向かうも、あえなく時間切れに。
リポートに時間がかかっている、という話じゃなくて、リポートを書きはじめるところまで、たどりつけていないのだった。
↓苦戦と混乱と悶絶の痕(この他、中途半端に手を付けて投げ出したままのが7冊)
哲学入門
『社会思想史』は、扱う内容としては西洋哲学。
最初、通教テキスト(写真左・クリーム色)を読んでみるも、そもそも哲学の素養がまるでないところからのスタートなので、読み進めるのが苦しくなって、以下の入門篇で基礎固めをすることに。
3)マンガみたいにすらすら読める哲学入門 (だいわ文庫 B 344-1)
この手の哲学入門書は需要が多いと見えて、その中でもよく売れているらしい上記3冊は、いずれもよく工夫された内容だった。
ただし、好みや、用途との相性はあるような気がする。
1)は、読むというよりは、逆引き辞典的に使うのに適している感じ。
主な哲学者や用語について、見開きで解説と概略図があり、ぱっと見てわかりやすい。
2)は、主要な哲学者について、それぞれが言わんとすることの中身をかみ砕いて説明してくれていて、かなりポイント高い。
ただ、『真理』『存在』『神』といった項目ごとに括って、哲学者たちの主張を対比させながら内容を説明する、という構成なので、時代が順不同になっており、『社会思想史』としての全体的な流れや背景とつなぎ合わせるのが、ちょっとしんどい。
3)は、想定読者を若者にしぼってあるのだと思う。著者は代々木ゼミナールの人気講師とのこと。読んでみると、それがよくわかる。
若者を飽きさせることなく、おもしろく伝えるツボとか、現場で培ったノウハウが詰め込まれている感じ。科目に関係なく、教職をとっている人とか、読むとよさそう。
がしかし、若者じゃない者にとっては、マンガやアニメを多用した例え話とか、読みつづけていると、辛くなってくる部分も。
(逆に、若者が、綾小路きみまろのギャグを延々聞かされたら、こんな気持ちになるんだろうな、と思った)
順序と現実逃避と戦略
これらの入門書を読んでみて思ったのは、どれもおもしろく、どんどん読ませてくれるのだけど、自分が何をわかりたいのか、わかってないと、結局「へー」で終わってしまうということ。
何しろ、古代ギリシアにはじまり、カバーする範囲があまりにも広いため、『全体をざっくり』は、結局、何も理解できていないに等しいのだった。
それよりは、リポート設題を頭の片隅に置きながら、『社会思想史』の通教テキストをがんばって読み込み、わからないこと・知るべきことをあぶりだした上で、ポイントを絞って入門書およびその他の参考文献に当たる、という順序でいくのが正解だったんじゃないかと思う。
というわけで、通教テキストを、もいちど最初から通読。
このテキスト、法政大学哲学科の先生8人による共著で、力作ゆえ、読むのにかなり骨が折れるし、1回読んで理解できたとも思えない。
(途中何度か、現実逃避として、TOEICの練習問題をやったら、ゲームのように楽しく感じられた)
リポートの4設題をこなすためには、参考文献も少なくともあと20冊は必要だと思う。
それらを読み進めつつ、場合によっては、他の科目のリポートを先にするとか、戦略を考えた方がいいのかもしれない。
長期戦になりそうだけど、腐らずに、前に進むぞー!!
書籍情報
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