GoTheDistance!ジェニファーの法政大学通信ブログ

法政大学通信ブログ by ジェニファー。法政大学通信教育課程・経済学部商業学科に2015後期入学(3年次編入)。試験やリポート、学習の内容と進捗状況、日々の気付きなど。Go the Distance!最後までやり遂げよう!

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ココロの盲点

『認知バイアス』と呼ばれる脳のクセを解説した本、『自分では気づかない、ココロの盲点』。

↓表紙デザインがお茶目。

自分では気づかない、ココロの盲点

中身は、絵本風の体裁になっていて、イラストも楽しく、読みやすい。

勉強を続けていく上で、ぜひとも頭と心に留めておきたい項目がいくつかあったので、備忘メモ。

記憶に定着しやすい方法は?

まずは、記憶のメカニズムについて。

たとえば、「来週、テストだ! 英単語を暗記しなくちゃ」という場合。

単語リストを使って繰り返し頭に叩き込むよりも、確認テストを繰り返し解く方が、効果が高い。その理由は、

脳は入ってきた情報を「記憶すべきかどうか」と品定めします。このときの判定基準は「出力」の頻度です。

脳は「この情報はこんなに使う機会があるのか。ならば覚えておこう」と判断します。けっして「こんなに頻繁に出会うのか。ならば覚えておこう」ではないことに注意してください。

<テスティング効果(Testing Effect)>

よって、確認テストで実際に知識をアウトプットした方が、記憶として定着しやすい。

試験勉強に取り入れて、効果を見てみよう。

記憶力は衰えない!

無益な自己暗示にだまされるな!という話。

年配者を対象にした実験で、

  • グループ1には「これから心理テストを行います」
  • グループ2には「これから暗記テストを行います」

と説明した上で、24個の単語が並んだリストを眺めた後、別の単語リストを見せて、先ほどのリストにあった単語をすべて挙げる、というテストを行った。

つまり、テストそのものは、どちらのグループも同じだった。

にもかかわらず、テストの結果は、心理テストと言われたグループ1の方が高得点だった。なぜそんなことが起こったのかと言うと、

年配者は「歳をとると記憶力が落ちる」と信じています。すると、その信念通りに記憶力が低下します。(中略)

心理テストと説明した場合は、若者も年配者も高得点を示します。つまり、「記憶力は歳をとっても衰えない」ということです。衰えたように感じるのは、自分に向けて「衰えた」と暗示しているからに他なりません。

<プライミング効果(Priming Effect)>

記憶力が衰えたように感じるのは、気のせいだったのか! すごく勇気づけられる話だ。

(ただし、更年期の症状のひとつに『物忘れ』があるとか。。参考:とりあたまとエストロゲン

顔と体、どっちが主役?

顔と体で、矛盾した状況をわざと作ってみる。

  1. 【顔】笑顔 + 【体】肩を落とす
  2. 【顔】落胆した表情 + 【体】ガッツポーズ

どちらが感情として、うれしく感じられるか?

正解は2で、顔よりも体で喜びを表した方が、感情に作用しやすい。

感情は、表情よりも、姿勢に強く引っぱられます。意外にも思えますが、動物の長い進化を考えれば当然かもしれません。体による感情表現は、顔による感情表現よりも、進化的に古くから備わっています。ですから脳は顔よりも体との結びつきが強いのです。

<自己知覚(Self-perception)>

体は心のスイッチなり。気分が沈んだ時は、とりあえずガッツポーズだ!

五十肩にも効きそうな気がする!

書籍情報

↓『ココロの盲点』の著者・池谷裕二氏と中村うさぎ氏との共著もおもしろかった。何気ない言葉の端々にあらわれる、うさぎさんの洞察力がすごい。

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