エディプスと経営管理
ここしばらく苦戦していた広告論のリポート。昨夜、骨組みができて、ようやく目途が立ってきたので、並行して、次なる科目『経営管理論Ⅰ』のテキストを読み始める。
エディプスよ、どこへ行く?
経営管理論Ⅰ・Ⅱの指定テキスト『組織の解釈学』の第1章は、ギリシア神話のエディプスの物語から始まる。
経営管理なのに何故、エディプス?
話がどこにどう向かうのか、よくわからないまま、引き込まれて読んでしまう。
要するに、エディプスがそうであったように(父を殺害し、母と結婚することになるという神託の実現を避けるためにとった行動が、結果として、恐れていたことを実現させてしまう)、経営管理の理論も、時として、その理念とはかけ離れた結果をもたらすことがある、という話なのだった。
そして、テイラーの『科学的管理法』、メイヨーやレスリスバーガーの『人間関係論』を挙げて、意図せざる結果の原因を考察していく、という流れ。なるほど!
最近読んだ本の中で、もっとも壮大な前フリだった。
星占いとバーナード理論
ちなみに、第3章のバーナード理論の前フリは、丸谷才一の小説からの引用で、
「占星術というのが女の子のあいだではやっていましてね。台湾ではいかがですか?」
から始まる。
星占いとバーナード理論がどうつながるのか?
落としどころはどこにあって、どう着地するのか?
頭上に『はてな?』をいくつも浮かべつつ、現在、読み進めているところ。
観念の言語化
読んでいて、『観念』をこんな風に言語化できるってすごい!と思う。そういう意味でも、学ぶところ多し。
経営管理の各理論をより深堀りするのに、非常によいテキストであることは間違いない。
基礎固めの具
ただし。
経営管理論の基礎から始めようとしている私にとっては、内容を消化するのがけっこう大変。
『外国語経営学』で悶え苦しみながらも、テイラーとサイモンを読んでおいたのは、せめてもの救いだった。(※経営学以前の英語で苦労した)
たぶん、初歩的な本で基礎固めをした上で、この指定テキスト『組織の解釈学』を副読本的に使用して理解を深める、というのが、順序として正しいような気がする。
というわけで、経営理論の基礎知識インプット用として、わかりやすそうな本を探して、さっき、amazonで注文したところ。
こちらも合わせて読みながら、リポートの準備をしていく予定。
理解を深めるレベルまで、ちゃんと到達したい。
書籍情報
↓『経営管理論Ⅰ・Ⅱ』の指定テキスト(エディプスで始まる)
↓基礎インプット用として注文した本。
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