ケインズvs大阪のおばちゃん
金融論Ⅱのリポート設題に立ち向かうべく、複数の参考書を行きつ戻りつしている。金融論以前に、そこに出てくる理論の前提としての、マクロ経済学でつまずいている状態。
じょじょに明らかになってきたのは、自分にとって、マクロ経済学におけるつまずきには2種類あるということ。すなわち、
- 数学的な難しさ(数式の処理、理論とグラフを頭の中で一致させる等)
- 感情的に納得できない
1については、数学が苦手なので、ハードルが高いとはいえ、むしろ、対処はしやすい。人より時間はかかるけど、じわっとわかってくる面白さもある。
始末が悪いのは、2の方だ。感情的に納得できないとは、どういうことかというと、、
たとえば、ケインズ主義的には、『政府支出を増加すれば、総需要が増大して生産・投資の拡大がもたらされて、実質GDPは増える』ということになっているけど、これに対して、脳内で『大阪のおばちゃん』が異議を唱えるのだった。
「せやけどあんた、そないにうまいこといくかいな」
さらに、政府支出の『乗数効果』によって、所得が増加し、消費も増加し、それによってさらに所得が増加していく、と言われると、
「ナントカ商法やあるまいし、そんなうまい話、だまされたらあかんで!」
と、すかさず容赦ない突っ込みが入る。なお、この『大阪のおばちゃん』は、現実の生活に根差した、理論を超越した正論を繰り出す存在として、脳内に定住しており、近年、活動が盛んで、けっこううっとうしい。
そして、このおばちゃん、ケインズに代表されるマクロ経済学的なものと、えらく相性が悪いのだった。
思うのだけど、経済学に出てくる理論って、所与のものとして、まずはいったん素直に受け入れる、というのが正しい態度なのかもしれない。たとえるなら、Excelの関数のように、平均値を求める時にはこの関数を使う、という感じで、道具として、まずは使ってみる。でないと、ちっとも前に進めない。
。。こうして書きながら、おばちゃんにしばらくおとなしくしててくれるように、説得中。
『マンデル=フレミング・モデル』を使いこなして、リポート書くぞー!
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