不都合なトリクルダウン
夜中の3時とか4時にふつうに仕事の電話をしてくる取引先企業がある。
もはや深夜なのか早朝なのか、わからない時間帯だ。
電話の向こう側からは、日中のオフィスのような、人の話し声やざわつきが聞こえてくる。
うちは海外取引など一切していないから、時差でこういうことになっているわけじゃない。
上記企業はいわゆる夜型の『ギョーカイ』ではないのだけど、こういう仕事のしかたが完全に常態化しており、状況を改善する兆しはまったく見られない。
おそらく中で働く一人ひとりは内心、どうにかしたいと思っているはずだけど、回り続ける『大なわとび』から抜けるわけにもいかないんだろう。
個人的な印象だけど、省庁との絡みが多い(直接仕事を受けている、または業務上、許認可が必要とか)企業ほど、こういう傾向が強いような気がする。
そうして、それがめぐりめぐって。。
富のトリクルダウンはないわりに、過重労働は濁流のように押し寄せてくるのだった。
通教で勉強を始めた理由のひとつに、こういう働き方が持続可能じゃないことは明らかなので、走りながら、でも冷静に次の手を考えなければ、と思ったということがあるのだけど、突き抜けるためには、かなりふんばりがいりそうだ。
もっとも、それ以前に、霞が関が午後6時に一斉消灯してくれれば、かなりの部分、解決しそうな気もするんだけど。
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