磁性流体アートを見て思ったこと
『磁性流体アート』なるものの映像記事。その不思議な動きに、ついじっと見入ってしまう。
<日経新聞電子版・映像『グロテスクに美しく 磁性流体アート』>
【追記】映像記事の配信は終了しました。すごく素敵だったのに残念。。
磁性流体とは?
映像内の説明によると、磁性流体とは、酸化鉄の微粒子を特殊な油に溶かしたもので、磁力に反応する。
↓よりくわしい説明はこちら(磁性流体アートプロジェクトを紹介しているHP内)
磁性流体アートは、その性質を利用して、動きや形をコンピュータで制御し、有機的な動きを表現しているとのこと。ただし、動きの半分は偶然に起こるもので、まったく同じ動きは二度と見られないそう。
映像の中では、液体が三角柱のトゲトゲに姿を変えて、らせん状に立ち現われたり、移動したり、と独特の不思議な動き。
身に覚えが?
初めて見るものなのに、こういう動き、そしてそれをじーっと見ていたくなるこの感じに、何かなつかしさのようなものを感じてしまうのだった。
おそらくそれは、子どもの頃、アリや金魚の動きを、飽かず眺めていたあの感じ。あるいは、大工さんが木材にカンナを掛ける姿とか。アリや金魚と大工さんを一緒にしたら怒られるかもしれないけど、熟練のプロの技は、動きにムダがないから、自然界のリズムに近くて心地よかったんじゃないかと思う。
そんなふうにして、子どもは無意識ながら、自然界のリズムを体得しようとしているのかもしれない。
無心になれる、独特の感覚を呼び覚まされて、しばしの間、心地よい現実逃避を楽しんでしまった。
参考情報
上記映像記事で紹介されている作品展『児玉幸子-磁性流体彫刻とメディアアートのデザイン展』は、『調布市文化会館たづくり』にて、9月19日まで開催。入場無料。(京王線調布駅下車、中央口改札、広場口出口から徒歩4分)
公益財団法人 調布市文化・コミュニティ振興財団 たづくり アクセス情報
↓児玉幸子氏の磁性流体アートプロジェクトを紹介しているHP
磁性流体のアートプロジェクト「突き出す、流れる」(Magnetic Fluid Art Project "Protrude, Flow")