GoTheDistance!ジェニファーの法政大学通信ブログ

法政大学通信ブログ by ジェニファー。法政大学通信教育課程・経済学部商業学科に2015後期入学(3年次編入)。試験やリポート、学習の内容と進捗状況、日々の気付きなど。Go the Distance!最後までやり遂げよう!

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0ベース思考で広告論リポート

広告論のリポート課題に早くも行き詰まる。

いい分析対象を見つけたので、自分の中ですごく盛り上がっていたのだけど、いざ書き始めてみたら、内容スカスカで、がっくりきた。

0ベース思考でいこう

頭を冷やすため、しばらく積読になっていた本『0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる』を読んだ。

以前読んだ同著者コンビの『ヤバい経済学 [増補改訂版]』も相撲の八百長とか、種々の分析がおもしろかった。

こちら『0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる』は、分析以前の、目の付け所とか、考え方について、興味深い事例がストーリー形式で語られていて、するすると一気読み。

茶色のm&m’sが示すもの

いちばんおもしろかったのは、ヴァン・ヘイレンのツアー契約書のエピソード。

バンドのツアーに関する契約書には、53ページもの付帯条項があって、技術や安全面の細かい指示に始まり、食べものや飲みものに関する要求事項までが、事細かに指示されていた。

この膨大な付帯条項の40ページ目には、スナックとして、ポテトチップ、ナッツ、プレッツェル、m&m’sを用意すること、ただし、m&m’sについては、絶対に茶色のものがあってはならないという記載があった。

ロックスターとゲーム理論

この条項はロックスターの悪ふざけとみなされていたが、実はプロモーターが契約書の条項をちゃんと読んでいるかどうか、確かめるのが目的だった由。

つまり、会場に到着して、楽屋に用意されているm&m’sのボウルの中に茶色いのが混ざっていたら、それはプロモーターが条項を真面目に読んでいない証拠なので、その場合は、コンサートの重要な設備が正しく設置されているか、入念にチェックしたのだそう。

これは、ステージが機材の重さで崩壊したり、照明塔がショートしたりして、不慮の事故が起こるのを未然に防ぐため。

そして、茶色のm&m’sが入っていた時は、更衣室をめちゃめちゃに荒らしておいて、やんちゃなロックスターとして振る舞うことで、罠がバレないようにしていたとか。

このへん、話ができすぎな気がしなくもないけど、相手の動きを予測するゲーム理論の実践として取り上げられていて、なるほどと思う。

目の付け所と手法

この他、印象深かった事例は、

  • ホットドック早食いチャンピオンの戦略的アプローチ
  • 慈善団体で巨額の寄付金集めに成功した元広告マンの、目の付け所と手法
  • オンライン靴屋のザッポスが時給11ドルの仕事を競争率100倍の人気職にした方法、および不良社員を採用前に排除する方法
  • 医学界から冷笑されながらも、我が身を実験台にして、胃潰瘍の真の原因を突き止めたノーベル賞受賞者

など。

袋小路の発見

最後の章は、人はなぜ、うまくいっていないプロジェクトや恋愛をなかなかやめることができないのか、をめぐる考察。この中に出てきた、

それは「失敗」ではなく、「袋小路の発見」である

という言葉が、すごく刺さった。

そう、袋小路を発見したというだけでも、すごい進歩じゃないか!

。。と、自分を励ましつつ、0ベース思考でリポートに取り掛かろう。

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