歯列矯正3年経過した時点での反省点
インビザライン(透明マウスピースによる歯列矯正)を開始して、すでに3年経過。
当初の計画では、1年と3か月で終了するはずだった。
でもまぁ、子どもの歯列矯正と違って、時間がかかるのはしょうがないわよねぇ、と去年までは、わりとのんきに構えていた。
(2年半の時点での状況と所感はこちら: 歯列矯正2年半)
が、最近さすがに、この二進も三進もいかない状態に、疲れてきた。
人間の心理として、膠着状態って、けっこう辛いものがある。
以下、歯列矯正を始めた経緯から、現在、陥っている状況までをまとめてみた。
アラフィフなのに?だから?歯列矯正
歯列矯正を決意したきっかけは、噛み合わせが悪く、長年にわたるくいしばりや歯ぎしりによって、下の歯にひびが入っており、このままでは歯がダメになる、と歯医者さんに指摘されたことだった。
実際、アラフィフの私の周囲には、インプラント経験者もいて、体験談およびかかった費用を聞いて、恐れをなしていたところだった。
歯に関しては、急を要す症状以外は放置してしまいがちだけど、ずっと後回しにしていると、老朽化した社会インフラのごとく、大工事になりそうだ。
これは早めに手を打たねば、と歯列矯正を決意したのだった。
要修正箇所
矯正開始前の歯の状態は、ぱっと見たところでは、
上: 犬歯が八重歯
下: 前歯2本が、上から見ると、浅い角度でV字になっている
要するに、あごの面積に歯が収まり切らず、出っ張ったりゆがんだりするという、日本人に多いタイプ。
噛み合わせがまっすぐでないため、上下の歯の先端が変な角度ですり減っており、下の犬歯は特に負担がかかって、かすかにひびが。
なので、ゆがんだ歯をあるべき位置に矯正することによって、噛み合わせを正すことに。
矯正歯科選び
ネットでいろいろ調べてみて、従来のワイヤー式ではなく、透明マウスピースによる歯列矯正が、かなり普及していることを知る。
ただし、歯の状態(歯並びの状態や、金属の被せ物がある等)によっては、できない場合があるそうなので、取り扱いのある矯正歯科のうち、当時の住まいからアクセスのよいところを選んで、まずは診察をしてもらうことにした。
診察の結果、マウスピース矯正でいけるとのこと。
矯正に当たっては、上述のとおり、歯に対して『敷地面積』が足りないわけだから、小臼歯の抜歯は覚悟していたのだけど、抜かなくても大丈夫と言われたので、そのことにも気をよくして、そのまま歯型採りやレントゲンを済ませる。
当初の計画
そして、2週間後。
完成した最初のマウスピースを装着。マウスピースは、2週間ごとに取り換え。その都度、歯を何分の1ミリかずつ、正しい位置に移動させて、1年と3か月で完了とのこと。
治療計画の説明とともに、自分の歯が少しずつ移動して、やがてきれいに整列していくCGを見せられた。
「すごい!」うれしくなって、思わずはしゃぐ私。
先生、どや顔。
思えば、あの時なら、どんなことでも屈託なく質問できただろうと思う。
「予定よりも、うんと時間がかかることって、ありますか?」とか。
「マウスピースでは動きにくい歯っていうのも、あったりします?」とか。
「3年経っても終わらない場合は、どうしたらいいんでしょうねぇ。。」とか。
もちろん、その時点では、そんな状況は、まったくの想定外だった。
今にして思う、明確にしておくべきだった点
今思えば、歯列矯正を開始する時点で、以下の点を明確にしておくべきだった。
- いついつまでにという期限、または、何をもってゴールとするか
- 求めることの優先順位、ゆずれない部分をはっきりさせておく
- 選択した方法での矯正が思い通りにいかない場合、代替手段はあるか? その場合の費用は?
たとえば、就活や婚活等の各種デビューに備えた矯正の場合、期限がはっきりしているけど、私の場合、そういうわけでもない。
透明マウスピースを選んだのも、見た目にすごくこだわりがあってのことではなく、お手軽な方法があるなら、それに越したことはない、という安易な発想によるものだった。
現状、上の八重歯はすでに引っ込んでおり、当初はむしろ、こっちの方が楽勝と思われた下の前歯の微妙なゆがみが、妙に頑固なのだった。
大工道具も用途に応じて色々あるように、歯列矯正も歯の状態によって、それぞれ適した手段があるように思う。
そしてたぶん、歯医者さんにしても、正直なところ、実際にやってみないと分からない部分があるのではないだろうか。
この頑固な下の歯は、ワイヤーでぐいっと矯正した方が、早くて確実だったんじゃないかと思うけど、歯医者さん側はどうやら、あくまで透明マウスピースでの治療実績を増やそうと、意地になっているように見受けられる。
それに、こちらから余計なことを言って、今からワイヤー式に変更し、追加料金ン十万みたいなことになるのも恐ろしい。
もはや、ゴール地点がどこにあるのか、いつまでがんばればいいのか、わからなくなってきた。
現時点での結論
大人の歯列矯正は、とにかく気長にいこう。。と自分に言い聞かせている今日この頃。
強制終了、じゃなくて、矯正終了のうれしい報告ができるのは、まだだいぶ先のことになりそう。
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