森の小人の知られざるいきさつ
この数日、頭の中でこの曲がエンドレスで流れ続けている。
♪森の木かげで どんじゃらほい
しゃんしゃん手拍子 足拍子
たいこたたいて 笛吹いて♪
いったいどこから、何のきっかけで出てきたのか、自分でもしばらくわからなかったのだけど、統計学の本を開いて「あっ」と思った。
◆ランダムに選ばれた100人の小人に対して、彼らの身長を測定したところ、平均は10.2cm、標準偏差は4.0cmであった。小人の母集団の平均の95%と99%信頼区間を求めよ。
◆小人には、二つの種族があることが判明した。カリカリ族とコリコリ族である。(中略)100人ずつのランダム標本をとり測定したところ、カリカリ族、コリコリ族の平均身長はそれぞれ10.6cm、9.8cmで、標準偏差は…
<『新・涙なしの統計学 』より>
こんな調子で、統計の例として、やたらと小人が登場する。著者がイギリス人であることも関係しているのかもしれない。(カリカリ族とコリコリ族は、翻訳者のセンスと思われる)
そして、おそらく小人つながりで、あの曲が流れだしたのだろう。
ちなみに、歌詞を調べていて知ったのだけど、最初は『森の小人』ではなく、元々は、『蟻の進軍』という戦時歌謡向けに作曲されたのだそうだ。
しかし、当時、日本軍が南方戦線において連日連勝を続けており、その題はふさわしくないとして、レコード化は取りやめに。
その後、当時日本の委任統治領であったパラオ島の夜祭をテーマに詞を付け、『土人のお祭り』という題でレコード発売。
さらに戦後、GHQの民間情報教育局から、土人の表現が差別的であると指摘され、パラオ島を夢の国に、土人を小人に、といった具合に歌詞を変更して、『森の小人』となった由。<情報元:Wikipedia>
『しゃんしゃん手拍子、足拍子』の軽やかさとは裏腹に、時代とともに紆余曲折を経た曲だったようだ。
今日もひきつづき、この曲をBGMに、小人の問題を解いて、統計学の勉強を続ける予定。
さらに小人つながりで、『チャーリーとチョコレート工場』のウンパルンパが、頭の中で踊り出したんだけど、どうしよう。
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