振り返り【経済学特講】(メディスク)
修得済み科目の振り返り。2016年前期のメディアスクーリングで受講した『経済学特講(現代社会とマクロ経済学)』。
シラバスの【授業の概要と目的】には、『現代の経済問題を理論的に理解するための基礎知識を修得すること』とあった。これを見て、経済学の入口としてよいのではないかと考えて、受講を決めた。
講義内容
がしかし、実際の内容は、思っていたよりも難しかった。全15回の講義は、ケインズの一般理論に始まり、国民所得、貨幣の供給と需要、経済政策、等々、マクロ経済学の基本的なところを実例とともに学習していく。
講義は、みっちり充実した内容で、岡本先生の語り口調も心地よかった。毎回の小テストも、授業内容をしっかり押さえていないと答えられない問題が多かった。苦手な数式を含め、参考書で基本的項目の確認もしながらなので、けっこう時間がかかった。
テキストは特に指定なし。参考書として挙げられていたのは、以下の3冊。※参考書①は内容的に必須。
参考書①:
参考書②:
(上記『マクロ経済学』の副読本という感じの内容)
参考書③:
リポート・試験
中間リポート、リポート試験とも、リアルタイムの経済問題に関した設題だった。中間リポートの出題時に、参考図書として提示された本がこちら。
また、中間リポート、リポート試験とも『スティグリッツの著作なども参考にしてください』とのことだったので、この2冊を読んだ。
これから始まる「新しい世界経済」の教科書: スティグリッツ教授の
- 作者: ジョセフ・E.スティグリッツ,Joseph E. Stiglitz,桐谷知未
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2016/02/18
- メディア: 単行本
評価結果
評価は、中間リポート:A、リポート試験:Bだった。リポート試験の方は、かなりパワー投入したつもりだったので、ちょっと残念。やはり、根本的に理解が浅かったか。
経済学の『入口』のつもりで受講したのだけど、むしろ、マクロ経済学の基礎を勉強した後で受講した方が、より深い学びを得られて有意義だったと思う。基礎的な事柄の理解に時間を取られて、本来この講義で学ぶべき地点まで追い付けず、もったいなかった。
後からシラバスを見たら、【授業の進め方と方法】のところに『マクロ経済学は学んだけれど、新聞の経済面が読めない、習ったことと現実の関係がわからない、といった方々向けの講義内容を目指しています』とあった。やっぱり、先にちゃんとマクロ経済をやっておくのが正解だった模様。シラバスはしっかり読んでおこう。。
反省点&こうすればよかった
↓参考書をめくりつつ、つい余計なことに気を取られ。。
↓これを先に読んでいたのは、せめてもの救いだった。まんがとバカにするなかれ。ケインズの理論を、まずはざっくり理解するのにとても役立った。
経済学の初学者かつ数式が苦手な私の場合、受講の前に、以下の順序で先に読んでおくのが正解だったんじゃないかと思っている。
2)『これから始まる「新しい世界経済」の教科書: スティグリッツ教授の』
4)『スティグリッツ入門経済学 第4版』
5)『マクロ経済学 第2版』
スティグリッツの本は、内容もわかりやすくて説得力があり、読み物としておもしろい。理論や数式の前に、とっかかりとして早めにインプットしておくべきだった。リポートの参考文献としても利用できるから、もっと余裕が持てたはず。
その上で、『マクロ経済学』をざっと読んで(経済学者のご長寿ぶりに気を取られてないで)、需要・供給、寄与率等の公式だけでも理解しておけば、その後の学習効率がうんと上がっていたと思う。
この反省を今後、他の科目履修の際にも活かしていきたい。
書籍情報
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