リポ専道
法政大学通信教育部に3年次編入して、現時点で2年と10カ月。
9月に卒業見込みとなったので、これまでのリポ専の歩みを振り返ってみたい。
リポ専とは?
リポ専とは、通信制大学において、専らリポート提出+試験で単位を修得すること。
対になる概念は、スク専。
ただし、リポ専の場合でも、卒業要件として定められたスクーリング単位は最低限、修得要。
法政通信のスクーリングは、1)対面授業のスクーリングと、2)インターネットを利用したメディアスクーリングの2種類あり。
リポ専の理由とリポ専濃度
私の場合は、仕事の都合で通学を要する対面授業のスクーリングに連続出席するのが難しかったため、リポ専でいこうと決意。
結果的に、卒業要件として最低限必要なスクーリング単位数のみ、メディアスクーリングで修得し(本当はもうちょっと取るつもりだったけど、予備登録の抽選で落ちた)、残りはすべて通信科目(リポート提出+試験)で修得。
つまり、リポ専濃度100%。
修得単位全体の割合で見ると、こんな感じ。
※通信科目=リポート提出+試験で単位修得
リポ提出のペースと推移
では、実際にどのくらいのペースでリポート提出し、単位修得してきたのか。
半期ごとの推移グラフ。
- リポート提出数は、設題数に関わらず1科目分を1としてカウント(再提出リポート、メディスクの中間リポート・期末リポートを含む)。
- 前期・後期のデコボコは、例年、年度後半の方が仕事が忙しくなることに起因する。
リポート提出数は、これまでちゃんとカウントしたことがなかったけど、こうして見ると、(出来はともかく)けっこうコンスタントにこなしてきたようだ。
単位修得という結果は、後追いで数字に表れてきた。
2017年前期で修得単位数がどんと上がっているのは、法学等、4単位の専門科目が増えたことが大きい。
リポ戦績
こちらは、科目ごとの具体的なリポート戦績。
『リポチャレンジ』は、何回目の提出で合格できたか。
(例:『3』は、1回目・2回目のリポートが不合格、3度目の正直でようやく合格)
原価計算論Ⅰ・Ⅱと国際金融論Ⅱの3回提出がかなり厳しかったけど、苦難の末、やっとこさ合格できた時は、ものすごくうれしかった。
リポ専で気を付けたこと
リポ専でやっていく中で、気を付けたこととしては、
- 学問分野ごとにコマを進められるように履修の順序を考える。
- 履修予定科目のテキストと参考文献を、早め・多めに用意しておく。
- 単位修得試験は可能な限り受験する。
1は、商業学科の場合であれば、
- 簿記・会計
- 経営・マーケティング
- 法学
という風に分野ごと、複数ルートでコマを進めるイメージ。
例えば、簿記の理解なしには、より専門的な会計科目に進めない。法学も、憲法⇒民法⇒商法⇒会社法、というように順序があるので、複数ルートでコマを進めておけば、単位修得試験の受験枠(1回に3科目まで)を有効に使えるし、いずれかの分野で行き詰まったり、リポート・試験が不合格という番狂わせがあった場合に、柔軟に調整してタイムロスを抑えられる。
2は、その柔軟な調整のために、履修予定の科目のテキストと参考文献は、複数科目分、早め・多めに用意しておく。
そして、単位修得の貴重なチャンスを逃さないよう、試験は可能な限り受ける!
リポ専で悩ましかったこと・反省点
リポ専は、リポートを提出しないことには一歩も先に進めない。
リポート提出によって受験資格が得られるシステムのため、リポートを出さない限り、進めるコマさえない状態。
なので、常に自転車操業でペダルをこぎつづける必要あり。
◆勝負勘
試験に関しては、法政通信の場合、単位修得試験が年8回とかなり多く、これはそのまま単位修得のチャンスが多いことを意味するので、ものすごくありがたかった。
ただ、試験回数が多く、試験と試験の間隔が短いゆえに、受験した科目の試験結果が出ないうちに、次の受験申請をしなければならないことがままある。
その場合、自分の手応えを元に判断するわけだけど、これがあまりあてにならないのだった。
自分ではけっこうできたつもりでも、不合格だったケースは数知れず。
逆に、明らかに残念な手応えだったので、次回も受験申請をしていたら、次回の試験直前に合格が判明したり。
その場合、もし他の科目を受験申請していれば、貴重な受験枠を有効に使えたのになぁ、と悔やむことになる。
そのへんの『勝負勘』が、どうも私には欠けている模様。。
◆サイクルの読み違え
あと、これはそもそも通信教育の宿命と言えるけど、リポ提出⇒試験の1サイクルが数ヵ月単位なので、単位を修得するまでにかなり時間がかかる。
さらに、専門分野になってくると、難易度が上がるため、学生全体のリポート不合格が増えてリポート添削が混み合うのか、リポート返却までにかかる期間が、基礎的科目と比べると長くなるケースが多いように思う。
このサイクルを考慮の上、リポート・試験の不合格も想定して履修計画を立てないと、最後の方で帳尻が合わなくなってしまう。
2年目を終えた時点で、修得単位が100になったことに気を良くし、年度途中卒業を目論むも、あえなく失敗した経緯があるのだけど(参考:卒業出口戦略のしくじり)、これも根本原因は、このサイクルの読み違えだった。
運よく卒業所要単位をギリギリ充足できたとしても、履修途中の科目をいくつも残したままで卒業することになったはずだから、明らかにスケジュール設定が甘かったということになる。
教訓: 履修計画は、余裕を持って立てよう
リポ専のすすめ
ともあれ、リポ専3年で卒業できることになり、すごくうれしい。
何しろ、通信大学への入学を検討しはじめた時、スクーリング単位を取るのが難しいから自分には無理かも、といったんはあきらめていた。
でもやっぱりどうしてもあきらめきれず、よく調べてみたら、法政通信なら、メディアスクーリングを利用すれば、3年次編入の自分の場合、リアルスクーリング(対面授業)なしでもいけることに気がついた。
ただしそれは『理論上は』ということなので、最初のうちは本当に可能なのか半信半疑で自信がなかったけど、がんばればけっこう何とかなるものだ。
考えてみれば、時間や場所の縛りがあるリアルスクーリングは、仕事や家庭、住んでいる場所、自分および家族の健康状態、等々に左右されて、ままならないケースが多いと思う。
その点、リポ専(+メディスク)なら、自分の状況に合わせて勉強できる。
しかも、経済的。(学費の合計は別途まとめる予定)
もし、スクーリングがネックになっている人がいたら、リポ専という選択肢があることをお伝えしたい。
結論: あきらめずにリポ専でがんばってよかった!!
関連記事