リポート完成【社会思想史】
長らく取り組んできた、社会思想史のリポート4設題分をようやく仕上げる。
春先にいったん手を付けたものの、前期日程では、会計・法学を先に進めることを優先したため、しばし中断。
夏になって再起動するも、読むべきものが多すぎて、はたして夏の間に終わるのか、というか、ライフワークになってしまうんじゃないかと不安にかられた。
古代ギリシアとドイツ観念論のあたりが、いちばん苦しかった。
哲学者も「人間だもの」
とはいえ、こういう機会でもなければ、読むこともなかったような本、ずっと知らないままだったであろう偉人たちの人生を垣間見ることができて、すごくおもしろかった。
そういえば、後世に名を残すような哲学者や思想家たちの、女性関係の『つまずき率』が妙に高いような気がするのだけど、何故なんだろう?
正義(ディケー)の人
個人的に印象に残った、味わい深い人物。
古代ギリシアのヘシオドス(女性関係は出てこない)。
<画像:ヘーシオドス - Wikipedia>
法政通信テキスト『社会思想史』(濱田義文、加来彰俊、湯川佳一郎、牧野英二、星野勉、安孫子信、笠原賢介、酒井健著)によれば、
社会思想史の上からみて注目すべきはむしろ、ホメロスに次いで現れた農民詩人ヘシオドス(Hesiodos 前750-670年頃)である。なぜなら、ヘシオドスこそ西欧の思想史の上で最初に、正義(ディケー)という用語や概念を確立した人であるし、神話のなかでも「正義の女神」を独立の神格にした詩人だからである。
とのこと。「正義」の言い出しっぺということか。
そして、ヘシオドスの詩『仕事と日々』は、
この人間世界における正義の実現を、同じくゼウスの名のもとに強く希望し、また確信している作品
なのだけど、その中身はというと、ギリシア神話の神々のエピソード、不正がまかり通る世の中に対する嘆き節、怠け者の兄弟に向けた個人的メッセージ(説教、小言)、農作業心得、等が『ごった煮』になっていて、不思議な味わい。
中には、こんな箇所も。
道の上でも道を外れても、歩きながら小便してはならぬ、
露出もならぬ。夜は至福なる神々のものなのだぞ。
分別のある信心深い男なら、しゃがんでするか、
囲いも堅固な中庭の側まで行ってする。
ちなみにこの詩は、世界で最初の農事暦の記録でもあるとのこと。
この幅広さというか、混沌度合がすごい。
読めば必ず、誰かに伝えたくなるけど、説明のしようがなくて、苦しむこと、請け合い。
我が家の哲学者
ヘーゲル似?
参考:ヘーゲル(1770-1831)
<画像:ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル - Wikipedia>
考える猫。
むう。。
首、どうなってんの?
↓こうなってます。
お次は
この次は、会社法のリポートに取りかかる予定。
手書きでリポート提出しないといけないようなので、大変だけどがんばろう。
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