メディスクリポート試験提出【消費者行動論・国際法】
新春初リポート提出
メディアスクーリングの期末リポート試験の受付が開始されたので、2科目分提出。
- 消費者行動論
- 国際法総論(国際社会の法秩序)
テスト・リポート課題の概要と傾向
メディスク2科目の受講期間を通じてのテストおよびリポート課題の概要は、
消費者行動論: 中間テスト2回、期末リポート試験(5,000字程度)
国際法総論: 中間リポート(2,000字程度)、期末リポート試験(2,000字程度)
両科目とも、基本的に1回の講義ごとに選択式の小テストがあり(国際法は、同テーマの講義が複数回ある時は、そのテーマごとに小テスト1回)、合格すれば、先に進める仕組み。
消費者行動論の中間テストは、小テストの総まとめデラックスバージョンという感じ。講義および指定テキストをちゃんと見ていれば、特に困難を感じることはなかった。
一方、期末リポート試験は、テーマを与えられて具体的な対象は自分で決める、かつ普段のリポートと比べてかなり多めの5,000字程度という指定だったので、やりがいがある分、大変だった。
国際法総論は、『総論』ということもあって、中間リポート・期末リポート試験とも、「国際法ならではの概念として、ここ重要!」という箇所からの出題だった。
なので、概念そのものについては、指定テキストその他からじゅうぶん情報が得られるのだけど、特に中間リポートの課題は、そのものずばりの判例が少なく、実際にどう解釈され運用されているか、事例をつなぎあわせて説明するのに骨が折れた。
消費者の行動と迷走
今回の消費者行動論の期末リポート、ものすごく時間がかかった。
書き出す前の助走ならぬ迷走から抜け出せず、もだえ苦しむ。
現実の消費者の行動って、必ずしも分析フレームのモデルどおりではない。
それなのに、「いや、そんなはずはない。この分析モデルに当てはめて、理路整然と展開しなければ」と意固地になり、袋小路にはまりこむ。
結局、現実の混沌と不合理を受け入れて、ようやくリポートを書き始めることができた。
↓写真左上が指定テキスト。(※付箋の数と迷走度合いは比例する)
参考:
消費者行動論--マーケティングとブランド構築への応用 (有斐閣アルマ)
広告と筋肉と文化
上記の『ソロモン 消費者行動論(上・中・下)』は、参考文献というより、読み物として面白かった。
世界各国の広告が写真とともに多数掲載されていて、中には感覚的に受け入れがたいものや、訴求ポイントが理解できないものも。
最初に見た時、思わず笑ってしまったけど、後から考え込んでしまったのは、欧米における『男性の理想美』を反映した広告。(広告の実例および解説に登場したのは、ドイツ、オーストラリア、アメリカ)
ドイツの接着剤の広告では、ボディビルダーのような筋肉隆々の裸の男性が、頭に接着剤のキャップをかぶってポーズを決めている。
曰く、「接着剤の強力さを強調するために、男性の理想美を活用」しているのだとか。
(勝手なイメージだけど、ドイツでは「どうだ!」とばかりに肉体を露骨にアピールするような広告は敬遠されるのかと思っていた)
また、アメリカの全国調査では、男性の標準的な美として支配的なのは、力強い筋肉質の体である、とのこと。
すなわち、男性の肉体的な力強さが、欧米(と一括りにするのはやや乱暴だけど)における『文化的な期待』である由。
(『ソロモン 消費者行動論 [上]』より)
それに比べると、日本では男性の肉体的な力強さへの期待、もしくは強迫観念のようなものは希薄であるように感じる。
それでいて、女性や子どもに対する暴力が少なくないのは、なぜなんだろう?
接着剤のムキムキマンをきっかけに、深く考え込んでしまった。
外の文化を参照することで、「おや?」と思うことって、あるよね?