まんがで読むケインズ?
恥ずかしながら、数式がたくさん出てくると、ふーっと意識が遠のくタイプなので、マクロ経済をちゃんと勉強したいと思いつつ、ハードルの高さに怖気づいてしまう。
そこで、入門の入門みたいな本がないかと探してたら、ケインズのマンガがあった。『雇用・利子および貨幣の一般理論 (まんがで読破 MD134) 』。
そんなのどうやってマンガになるんだ?と思って、読んでみたら、おもしろかった!
ケインズの理論をかみくだいて、かみくだいて、マンガに落とし込む技術、すごいと思う。
ケインズの奥さんが物語の語り手という構成で、企業の立場として、街のパン屋さん(ジャムおじさん風)、労働者の代弁者として、レイバーという謎のキャラが登場。
そして、濃いキャラのケインズが、古典派の友人と熱く議論したり、空間にぱっとグラフを出して「これがぼくの理論の描く労働供給曲線だ」とか、いろいろ説明してくれる。
経済学の入口でたじろぐ私にとっては、アウトラインをかいつまんで教えてくれる良書だった。
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